コメ国富論

わが国で、農業の衰退が叫ばれるようになって久しい。とりわけ、主食であるコメをめぐる状況は深刻であり、需要の低迷から生産調整が続くなか、生産者の高齢化や後継者の不在という大きな危機に直面している。本書では固定観念を排し、新たな観点でコメを中心とした日本農業を照射したうえで、新たな時代の農業の素描を試みた。

本書からの一文

農地の利用促進という事で注目されたのが「リース」という方法だ。耕作放棄地を譲渡すると相手に所有権が発生する。たとえば、その相手が農業経営に行き詰まると土地が抵当にとられることになり、結局農地として活用されない状況に戻ってしまう。
そのようなことを避けるために、リースという方法が検討されることになった。2002年には、構造改革特区においては農業生産法人以外の企業もリース方式で農地を確保し、農業に参入できる道が開かれた。リースという方法をうまく取り入れているのが長崎県の諫早湾の干拓事業だ。

目次

日本再生の萃点、農業
日本農業の危機を認識せよ
日本農業壊滅の根はここにある
「農業開放」が日本の未来を開く
日本のコメを世界へ
農業の包容力



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