ミラクル・ジャーニー わが子を癒したモンゴル馬上の旅
究極の乗馬療法(ホースセラピー)の旅。自閉症の息子と馬の背に乗り、モンゴル横断の旅に出た一家。広大な草原や山々を越え、遊牧民とふれあい、シャーマンの神秘的な祈りに触れるうちに、症状は劇的な改善を見せる……。父親がつづった奇跡の旅の記録。サンダンス映画祭でも絶賛された感動のノンフィクション。
本書より一文:訳者あとがきより
3歳で自閉症だと診断された息子、ローワンとの生活は夫婦にとってまさに地獄のようだった。二人はありとあらゆる療法を試みるが、効果ははかばかしくなかった。そんなローワンが唯一穏やかになり、自分から言葉を発するのは、乗馬の達人である父親に馬に乗せてもらう時だった。そして、全世界からシャーマンがアメリカに集まった大会にローワンを連れて行った時にも、彼の症状は一時的に回復した。
馬とシャーマニズム。
このふたつを同時に体験できるところはないだろうか。そう考えるうちにたどり着いたのが、馬発症の地といわれており、伝統的なシャーマニズムが今も生きている地、モンゴルだった。
目次
七年目の子ども
地獄へ
ホース・ボーイ
夢の時間
冒険のはじまり
山の神々、川の神々
モンゴルのお兄ちゃん
雨とともに西へ
ぼちぼちと
父のあやまち
ローワン、恐怖に打ち勝つ
バン・ボーイ
風の馬を修復する
天馬の湖
モロンのモルモット
シベリアへ
白いアイベックス
さらに高く、さらに奥地へ
山の上のゴスト
家の中のタカ
シャーマンとの面談
川辺の奇跡
四分五十二秒
書評
冒頭の約30枚の写真に感動します。子供への深い愛とモンゴルのシャーマンによる儀式の様子、ローワンが初めて馬に乗った時の歓喜の瞬間(本のジャケット写真です)、馬と仲良くなり顔の表情が変わっていくローワンの様子、大親友となったモンゴル人の子供トモーとの2ショット、モンゴルの大自然を謳歌する勇敢な妻、クリスティン。これらの写真を見てると、どこか心が優しくなれるような気がします。
ちなみに、筆者であり父親であるルパートは、乗馬療法やシャーマンのような伝統療法の絶対主義者ではなく、現代医学を補完する役目として代替医療を活用するべき、という考えを持っています。

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