闘う純米酒 神亀ひこ孫物語

今や全国にその名を知られる銘酒、神亀ひこ孫の蔵元、小川原良征の純米酒再生にかけた夢と闘いを追ったノンフィクション。日本酒党は言うに及ばず、ビジネス書としても格好の読み物。

内容(「BOOK」データベースより)
埼玉県は蓮田の小さな蔵、神亀酒造七代目蔵元、小川原良征が造りの全量を純米酒に切り替えてから二十年。小川原を支えたのは戦中、蔵を守った祖母くらへの愛情と蔵再建への情熱だった。それは同時に業界からの批判や税務署からの圧力との闘いでもあった。今その名は広く知られる。しかし、闘いはつづく。「日本酒は稲作文化の生んだ偉大な華」の信念をたぎらせながら、これからも…。

本書からの一文

1968年に大学を卒業した小川原良征は郷里に戻ると「小さな蔵は大手メーカーと違った酒を造らないと将来生き残れない」として、蔵人らの反対を押し切って純米酒作りを始めた。
しかし、醸造用アルコールに糖類と人口調味料を加える三倍醸造酒造りが全盛の時代で、純米酒は辛すぎると言われ売れず、先祖伝来の田畑を切り売りしながらの綱渡り的な経営を続けていく。
そんなある日、売れ残ってタンクに貯蔵された酒を味見したところ、角が取れて丸い、深みのある味に変化していることに気づき、驚いたのだという。熟成酒の誕生である。日本酒の世界では製造してから1年を超えたものは早くも古酒と呼ばれていたのだ。小川原はその古酒を神亀の看板酒にしようと考えたが、地元の税務署は許さなかったのである。。

著者略歴

上野 敏彦
記録作家、ジャーナリスト。1955年神奈川県生まれ。横浜国立大学経済学部卒業。79年より共同通信記者。社会部次長を経て、現在、編集委員兼論説委員。民俗学者・宮本常一の影響を受けて、内外の各地を取材でよく歩き、多くの企画記事を手がける。日本とアジアの近現代史、農林水産、医療、公害環境問題に関心を持つ。書評やコラムも執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

amazon.co.jpより抜粋




この本に関するコメント

  1. 純米酒ファン

    小川原さんの純米酒にかける情熱とやら、スゴイ!
    神亀の酒は1度しか飲んだことがないんですが、また飲みたいです。

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